本校では、「地域に開かれた学校」を主眼に、学校教育目標の具現化をめざして、学校行事、生徒会行事などにおいて様々な活動を展開している。保護者並びに地域住民は、学校の諸活動に対し関心が強く、献身的に協力いただいている。これらの点を踏まえ、「特色ある教育活動」として下記の2点をあげ、地域を基盤とした活動をより一層充実させ、さらに本校教育の活性化を図りたい。
◆主な活動内容◆
① ボランティア活動
【ねらい】
〇感謝の心をもつ
〇社会的役割行動の大切さを知る
・地域清掃奉仕・・・・・・・・・・・・・・・全員(1時間×2回)
・校舎内外清掃奉仕・・・・・・・・・・・・・全員(1時間×1回)、希望者(1時間×5回)
・不動滝清掃奉仕・・・・・・・・・・・・・・希望者(半日×1回)
・グラウンド除草・・・・・・・・・・・・・・希望者(1時間×5回程度)
② 郷土学習
【ねらい】
〇地域を詳しく知る
〇対人関係能力、コミュニケーション能力を育てる
・「いなみの時間」:総合的な学習の時間での郷土についての調査研究活動及び体験学習1学年(50時間)、2・3学年(70時間)
・「ふるさと学習」:地域の指導者による実技指導等、木遣り踊りの実技教室・・・・全員(1時間×2回)
・地域行事への参加
よいやさ祭り(神輿かつぎ)・・・・・・・希望者(1日×1回)
太子伝観光祭木遣り踊り町流し・・・・・・希望者(半日×1回)
国際木彫刻キャンプ・・・・・・・・・・・希望者(4年に1度)
◆特色ある教育活動の概要◆
① ボランティア活動
本校では、毎年井波地域内の清掃奉仕活動を行っている。昭和57年に、生徒の自主的な活動場面を拡大しようという願いのもと、創校記念日に町内での清掃奉仕活動を実施したのが始まりであり、今年度で36回を数える。この活動は、生徒会執行部、環境・美化委員会が中心となり、清掃場所の下見から場所割り、清掃用具の配分にいたるまで、生徒の手により進められる。活動当日は「私たちの地域を私たちがきれいにしよう!」の合い言葉のもと、全校生徒が1校時あまりの活動に汗を流し、清掃後のごみ分別まで協力して行っている。
このような奉仕活動の継続が、「不動滝の名水」清掃奉仕や一人暮らし老人宅の暑中見舞い訪問などのボランティア活動への意欲的な参加に結びついている。平成16年度には、富山県県土美化推進県民会議の表彰を受け、平成26年4月には同会議より県知事表彰されるなど、積極的にボランティア活動に参加している。
② 郷土学習
「総合的な学習の時間」では、課題設定→課題追究・課題解決→発表→(生活化・態度化)を学習過程の流れの基本とし、学び方を学ぶ学習として力を入れている。各学年それぞれ学年テーマを決め、3年では「郷土、交流、環境、健康・福祉」の4つの観点から井波を考え、一連の学習を通してより広い視野に立って郷土を理解し、井波を愛する心を育んでいる。
また、夏季休業中に地域の指導者を招いて「木彫」「イラスト」「古銭づくり・火おこし」「陶芸」「苔玉づくり・野外活動」の5コースの体験教室を開催しており、地域の指導者の実技指導を受けながら、コミュニケーションを図るよい機会となっている。積極的に地域行事に参加する中で、地域の方々の郷土や祭り、イベントにかける思いを身近で体感し、郷土を愛する心を育てるとともに、こうした方々とのコミュニケーションも図りながら学習に生かすことができればと考えている。